副詞的小詞というのは、 inとか、offとか、 out,とか、overとか、これらが前置詞としてでなく、副詞的に使われるケースですね。
例えば、She popped out. まあ、これは、She popped out of the house.(家から飛び出してきた) だとか、 She popped out of her car.(車から飛び出してきた)だとか、そういうのがより短くなって She popped out. という 文が出来てくるわけですね。
こういう場合の out を 副詞的小詞といいます。歴史的にいうと、副詞的小詞が前置詞へと転化していったようです。基本的に、副詞的小詞は空間的方向性を表わします。
例えば、 She came in. (← She came into the house.) 「家の中へ」という空間的方向性。 She came out. (← She came out of the hosue.) 「家の外へ」という空間的方向性。
それでは、次の文はどうでしょぅか。 A war broke out.
まあ、戦争が「外へ破れ出た」ということでは、空間的方向性が感じとれます。ただし、この場合は、 break + out が緊密化して一つの熟語となっています。つまり、break out で一つの動詞と見なすこと出来る。こういう場合の break outを句動詞というのですね。
それでは、副詞的小詞と、句動詞における out や in, off などの成分(particles)の違いは何か。これは、副詞的小詞は空間的方向性がはっきり出ているのに対して、句動詞では空間的方向性がさほどはっきりしないということです。
つまり、She came out.(外に出てきた)という場合、「外に」という空間的方向性がはっきり感じられますね。それにたいして、I give up. (私はあきらめた)では、upにおける空間的方向性はほとんど消失している。
stand up や sit down は、up や down において 空間的方向性が明らかなので、動詞+副詞的小詞とも言えますが、同時に熟語化しているので句動詞とも言える。つまり、両者の中間にあるものということなんでしょう。
動詞 + 副詞的小詞 動詞と副詞的小詞が依然として分離しているように感じられる
動詞 + 副詞的小詞 → 熟語化 → 句動詞 一つのまとまった動詞であるように感じられる
前置詞の復習 穴埋め問題
ここで前置詞の基礎的知識を確認しておきましょう。
2万5千語からなるOxford Pocket Dicktionaryは、そのほとんどを850語で言い表すことができるということから、Ogdenは Basic Englishを提唱しました。このBasic English、思想的にも理論的にも重要なものを含んでいますが、同時に実践的にもそうです。私の経験で、このBasic Englishをやることで、それまでの英作文に対する気持ちの持ち方がガラッと変わったということがありました。具体的には、英文を書くことが億劫でなくなった。まあ、気持ちが軽くなったということか。なぜでしょうか、一般的に、日本人は何となく英文は英語を母国語とする、たとえばアメリカ人の書く英文のように書かなくてはだめだという気持ちがあるのではないか。それが、英文を書くことを億劫にさせる原因であると思います。 Basic Englishは、そういう思いから解放してくれます。
それと、もう一つ重要なことがあります。この点はやってみないと中々理解されないことなのですが、850語でもって全てを表現しようとすることが、かえって英語の本質に迫らせるということがあるのです。これは、やってみて初めて分かります。ここでいう英語の本質というのは、たとえば in の本質的意味、 with の本質的な意味、getの本質的な意味というようなことを含んでいます。
この Basic Englishについて、これからも時々語ってみたいと思います。
北京オリンピックがいよいよですね。女子マラソンの野口みずき選手、どうなるでしょうか。あと、サッカーと野球も注目しています。