英語の小説を読む上で、最初の1ページが大切です。
大切というのはどういうことかといえば、最初の1ページを
こなせれば、次の10ページを読み進めることが出来ると
言われています。
そして この10ページをこなせれば、次の100ページが
読める、というのを昔 ある本で読んだことがあります。
まあ、そんなにうまくいくとは思いませんが(笑い、一分の
真実はあるかなとも思います。
最初の1ページというのは けっこうそれ以後のページよりも
難しかったりすることがあるからです。
だから、最初の1ページをこなせば、かなりのところまで
読み進むことが出来るというのは あながち
間違ってはいない。
それと、最初の1ページ、そして次の10ページ、そして100ページ
というように区切っていくのは、英語の本を読んでいく上での
気持ちのもち方としては それなりに効果があるのではないか。
マラソンの選手が まずは最初の1キロ、つぎの5キロ と
走りながら自分なりに目標を設定するのと似てますね。
それとは別に 最初の1ページというのは、難しい要因が
あると わたしは思っています。
それは、当然のことながら、最初の1ページというのは、
そこから始まるわけですから、全てが新しい。
登場人物も含めてです。そこがどういう場所なのか、
登場人物がどういう状態にあるのか、
場合によっては主人公がだれなのかもわからない。
物語の方向性がつかめない。
これが、日本語の小説ならば、それはそれとして
受け止めるのですけど、英語となると、そう単純ではない。
というのは、やはり、英語で小説を読むとなると、
それだけでもあるていどの不安がありますからね。
わたしは、何百冊も英語の小説を読んできている
けれども、いまだにこの不安は消えませんね。
自分にとってのはじめての作家の、最初の1ページは
とくに不安があります。
英語の小説における1ページ目といとうのは、英語を
母国語とする人以外の読者にとっては、
やはり特別のものだとみていいのではないか。
この不安を克服する方法は何か、それはありませんね。
不安を認めて、それと同居するしかないでしょう。
それと、ゆっくり読むことです。 不安であればあるほど、
ゆっくり読むことです。
1ページ目にはとくに時間をかけて ゆっくり読む。
浅山友一